マイク・スターン/ヴォイセズ
2008.05.18
マイク・スターン2001年のリーダー・アルバム。タイトルの通り、ゲスト・ミュージシャンの「声」を大きくフィーチャーした作品です。![]() | ヴォイセズ マイク・スターン 曲名リスト 1. ワン・ワールド 2. ザ・リヴァー 3. スロウ・チェンジ 4. ウィッシング・ウェル 5. スティル・ゼア 6. スピリット 7. ホワット・マイト・ハヴ・ビーン 8. レニズ・スマイル 9. ウェイ・アウト・イースト 10. ノー・カウント Amazonで詳しく見る |
「ボイス」ではなく「ボイセズ」と言うだけあって、何人かのボーカリストが起用されていますが、なんと言っても目を引くのは冒頭の二曲にフィーチャーされたリチャード・ボナの参加でしょうか。(声だけでなく、何曲かでベースも弾いています。)美しいファルセットを主体にした彼のボーカルがダビングされて創り出された世界は、ボナのリーダー・アルバムにも通じるアフリカンかつポップな色合いが濃い。ボナの個性が、それはもう強烈に発揮されているので、まるで彼のアルバムを聞いているかのような錯覚さえ起こします。
トータルでは、やはりボナの歌うトラックのインパクトは大きく、その事がアルバムの完成度を大きく高めていると思います。一方、特にカラフルでポップな趣きの濃いボナの参加トラックと、それ以外(エリザベス・コンタマヌー 、フィリップ・ハミルトン、アルト・トゥンクボヤチアンの四人のボイスを使い分けている)のトラックが混在する事で、アルバム全体としては良いバランスが保たれているとも感じます。(例えば、全曲ボナをフィーチャーだったら、誰のアルバムだか分からなくなるくらいにボナ色が濃くなってしまったと思うので。)
マイク・スターンが全編に渡ってゴリゴリ弾きまくる様なハードでメカニカルなサウンドを期待するとちょっと違うかもしれませんが、例えば、80〜90年代のパット・メセニー・グループの様な、ボーカル入りインストが好きな方は楽しめるアルバムではないでしょうか。(多かれ少なかれ、スターンもパット・メセニー・グループの音楽を意識して作ったのではないかと思ったりもするのですが、どうでしょうね。言うまでもないですが、個性の違いの結果でしょうか、両者から見えて来る風景は全く異なるものになっていますが。)
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